腫瘍内科専攻医募集について

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  • 2021.08.06
  • お知らせ

腫瘍内科専攻医募集について

腫瘍内科専攻医募集

当院は茨城県のがん診療拠点病院として、茨城県内のがん診療において中心的な役割を果たしています。また、当院はがんゲノム医療連携病院として、がんゲノム外来や、当院でのキャンサーボード、中核拠点病院(慶應義塾大学)とのエキスパートパネルなどの個別化医療にも対応しています。当院腫瘍内科には腫瘍内科医4名が在籍し、がんの患者さんの診療、特に化学療法や緩和的治療を担っているのみならず、化学療法管理、キャンサー・ボード、がんゲノム医療などがん診療全般で広く活躍しています。

腫瘍内科では、日本臨床腫瘍学会が認定するがん薬物療法専門医取得を目指す腫瘍内科専攻医を募集しています。2017年3月に大学を卒業し、内科専攻医研修が今年度修了見込みの方は、新制度での研修になりますので下記➀を参照してください。2017年よりも前に大学を卒業した方は旧制度での研修および専門医受験が許容されますので、下記②を参照してください。

 当院での腫瘍内科専門研修に興味がある方は、下記アドレスにご連絡ください。

菅谷 明徳 <a-sugaya@chubyoin.pref.ibaraki.jp>

腫瘍内科指導医 菅谷 明徳

腫瘍内科部長 石黒 愼吾

副院長兼がんセンター長 小島 寛

~①日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医(腫瘍内科専門医)取得コース(2017年3月大学卒業・内科新専門医制度対象)~

内科新専門医制度においては、日本臨床腫瘍学会ホームページにて2021年秋に、現行のがん薬物療法専門医(新制度では腫瘍内科専門医と名称変更)取得カリキュラムが提示されます。内科専攻医3年間(総合内科専門医取得)に引き続いてサブスペシャリティーとして腫瘍内科専門医が認められており、当院で専門研修が可能です。

症例登録はJ-OSLER-Oncol.を用いて行われ、研修実績、評価が蓄積され、専門研修管理委員会(筑波大学附属病院)による修了判定ののち、日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医試験を受験していただくという流れになります。基本3年、最短2年の研修カリキュラムを想定しておりますが、他のサブスペシャリティーとのすみわけなど、日本臨床腫瘍学会としての公式見解は2021年秋に公表されるので、若干の変更が想定されます。

~②日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医取得コース(外科、放射線科など各科の基本となる認定医、専門医を取得あるいは取得見込み、旧専門医制度対象)~

内科(旧内科専門医制度)、外科、放射線科など各科の基本となる認定医、専門医をお持ちであれば、当院で腫瘍内科専門研修を行うことによって、がん薬物療法専門医の取得が可能です。既に経験されている抗癌剤治療症例を考慮し、受験申請に不足している分野の内科(血液内科、呼吸器内科、消化器内科など)を研修することもできます。2021年時点での日本臨床腫瘍学会の見解によると、2026年度が旧制度でのがん薬物療法専門医受験の猶予最終年です。

専門研修例

1年次2年次3年次
4月-9月10月-11月12-3月4月-9月10月-11月12月-3月4月-3月
腫瘍内科呼吸器内科腫瘍内科腫瘍内科婦人科腫瘍内科腫瘍内科
1年次2年次3年次
4月-9月10月-11月12-3月4月-9月10月-11月12月-3月4月-3月
腫瘍内科呼吸器内科腫瘍内科腫瘍内科乳腺外科腫瘍内科腫瘍内科
1年次2年次3年次
4月-9月10月-11月12月-1月2月-3月4月-9月10月-11月12月-3月4月-3月
腫瘍内科呼吸器内科耳鼻咽喉科腫瘍内科腫瘍内科婦人科腫瘍内科腫瘍内科

~特徴~

当院では、腫瘍内科在籍時に軟部腫瘍、原発不明がん、希少がんなどの症例を経験するほか、血液内科担当医(入院が中心)、消化器内科担当医(外来が中心)を経験することが可能で、幅広い分野の研修を行うことができます。症例検討会、キャンサーボード、がんゲノムエキスパートパネルなど各種カンファレンスによる知識、技能の習得も行えます。がん患者に特化したチーム医療やコミュニケーションスキルも身につけていきます。

当院では企業治験や様々な臨床試験(JCOG, WJOGなど多施設共同)も行っていますので、治験や臨床研究に関する知識、技術を身に着けることも可能です。また、地域医療や、緩和ケア、オンコロジーエマージェンシー(救急)も幅広く行っております。

~流れ~

専攻医1~3年目共通     

回診は腫瘍内科・血液内科合同。血液がん、消化器、軟部腫瘍、原発不明癌、希少がんなど受け持ち(指導あり)、各科ローテーションにて肺癌、頭頚部癌などを受け持ちオンコロジーエマージェンシー、緩和ケア、化学療法を中心に5人の受け持ち入院、ER研修週1回(半日)+腫瘍内科救急当直月2回(当直明け半日休)

専攻医1年目

他診療科研修も希望により可

学術活動:英文論文(症例報告)1編、学会(地方会、希望に応じて全国規模)報告1~2回

専攻医2年目     

他診療科研修も希望により可

学会報告1-2回、英文論文(症例報告)1編(新規もしくは1年目の継続可)

専攻医3年目     

論文報告